健康診断では、心臓そのものの疾患を診る項目は心電図しかありません。

一般的な健康診断の項目

・身長、体重、血圧、視力、聴力
・尿検査
・胸部X-P(胸部レントゲン)
・血液検査
・心電図
・胃のバリウム検査

心臓の異常は常に起こっているわけではない場合が多く、そのような方は、健康診断の際の心電図では異常が発見できません。

また、健康診断で心臓の異常が間接的にわかる項目は以下のとおりです。

1. 血液検査、尿検査(血圧、高脂血症、糖尿病)

血液検査、尿検査で生活習慣病(血圧、高脂血症、糖尿病)の有無がわかります。
生活習慣病が生じている場合には、血管が動脈硬化を起こしやすくなることが知られており、この動脈硬化によって心不全が引き起こされる可能性が高まります。
間接的に心臓の異常が分かる検査です。

2. BMI(肥満度)

肥満が起こると生活習慣病が起こりやすく、また、肥満の方が生活習慣病を起こすと血管に負荷が掛かる為、心疾患のリスクが増大することが知られています。
このように健康診断では心臓を詳しく診れていません。一方で齢を取ると共に、生活習慣病や肥満が常態化してしまっており、心臓周囲の流れの速い血管が異常を来しているという可能性は否定出来ません。

生活習慣病の数値が悪い方、肥満である方は、定期的な心臓ドックの受診をお勧めいたします。心臓ドックによって心臓及び心臓血管を実際に見た上で必要な場合には、治療を行っていきます。

また、胸が痛い、息苦しい、動悸がする等の症状がある場合には、心臓ドックではなく、循環器内科専門外来(保険診療)を受診することをお勧めいたします。