ビタミン注射療法とは

―ビタミン不足に伴う全身倦怠感や疲労感の回復に―

  ビタミン(vitamine)は生命に必須な栄養素です。ビタミンの接頭辞のvitaはラテン語で「生命の」という意味です。患者さんの病状の指標となる血圧、脈、呼吸数、体温、意識状態などを、医療ではよくバイタルサイン(vital sign)といって、重要な徴候をいいます。ビタミンは「重要な生命活動をつかさどるアミン」という造語で、バイタルサインと一部同じ語源から来ています。

 ビタミンは体内では代謝にかかわる補酵素として機能しています。補酵素とは、体内の代謝系で反応が進んでいく上で必須かつ促進的に働く生理活性物質を意味します。

 特にビタミンB1はもともと脚気(かっけ)という病気の研究で発見されました。日本人の科学者である鈴木梅太郎が1910年に動物を米で飼育すると脚気になるが、米糠では回復することを発見し、ビタミンB1の研究の端緒を開きました。

 脚気になると末梢神経障害で足がだるくなり、末梢血管抵抗が下がり高心拍出性の心不全を招来し、無治療では死に至ります。特に明治大正の頃は、脚気と結核が二大国民病といわれた時代だったのです。

 現在では食生活が豊かになり通常の食事を摂取していれば、ビタミン不足になることはありません。しかし、体の消耗時に充分な食事が取れていなかったり、食生活が過度に不規則であったり、またアルコール依存症の患者さんでは、ビタミンB1欠乏により脚気の他にウェルニッケ脳症といって、眼球運動麻痺,運動失調,記憶障害などを生じることもあり、注意が必要です。

 ビタミンB1と共によく知られているのがビタミンCです。よく、お肌にいい、とかいわれますが、シミ改善効果や紫外線にもたらされる皮膚のダメージを相殺する効果をもつとされています。

 ビタミンCも生命に必須な補酵素であり、その欠乏により壊血病(かいけつびょう)という病気をもたらします。皮膚や粘膜から出血をきたしやすくなったり、歯が抜けやすくなったり口臭の原因にもなります。また創傷の治癒が遅れたり免疫力が低下したりします。

 さらにビタミンCは抗酸化物質として働きます。フリーラジカルなど体内で生成される活性酸素は動脈硬化や老化の原因となりますが、こうした有害な物質を無害化する際にビタミンCは働くことが知られています。

 当院の外来では、多くの患者さんの要望に応える形でビタミン注射療法を開始することになりました。現代社会はストレス社会といわれています。多忙な生活で食生活も乱れがちな方を対象に、ビタミン不足に伴う全身倦怠感や疲労感の回復を目的として、ビタミン注射療法を行います。



当循環器内科のビタミン注射療法の三大特色

患者さまが安心してビタミン注射を受けられるよう当院は以下の取り組みを行っております。

① 内科診察があります。

内科診察により患者さんの全身状態を把握させていただきます。

② ビタミン療法の標準的治療に準じています。

使用するビタミンの量は医学的に適正な範囲としております。

③ 国産の正規品のみを使用

粗悪品の使用を避け、製剤は国産製薬会社の正規品のみを使用しています。



ビタミン注射 メニュー (※自由診療になります)

① 標準ビタミン療法   3,240円(税抜価格3,000円)

内容 ・ビタミン B1: 100mg, B6: 100mg, B12: 1mg, C: 500mg
・ブドウ糖: 10g

② マルチビタミン療法  4,320円(税抜価格4,000円)

内容 ・ビタミン B1: 100mg, B2: 10mg, B6: 100mg, B12: 1mg, C: 500mg
・ニコチン酸: 20mg
・ブドウ糖: 10g