甲状腺疾患外来(ホルモン異常外来)では

(1)問診

問診では甲状腺の病気特有の症状があるかどうか、いつごろからはじまったかなどが質問します。気になる症状がある場合は、医師に必ず伝えるようにしましょう。また、ご家族に甲状腺の病気を患った方がいらっしゃる場合も必ず伝えるようにしましょう。ほかには、生活習慣やアレルギーの有無などについて質問します。

(2)触診

甲状腺は皮膚のうえから触ってわかりやすい部分なので、念入りに触診が行われます。はれやしこりがあるかどうかといったところをみていきます。

(3)ホルモン検査

甲状腺ホルモンの異常があるかみる検査です。血液を採取し、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を検査します。

(4)抗体検査

甲状腺の病気の代表格といえるバセドウ病や橋本病は、免疫の勘違いによって自分の体を攻撃する抗体がつくられてしまうことにより発生します。そこで、血液中の抗体を調べて病気の診断を確実にすることがあります。これもホルモン検査と同じく血液を採取して診断します。

(5)エコー検査

画像検査はエコーにて行います。

(6)穿刺吸引細胞診

採血をする注射針ほどの針を腫瘍に刺し、注射器で細胞を吸引します。取った細胞を顕微鏡で見て腫瘍が良性か悪性かを判断します。痛みは、採血程度、その日のうちに帰れます。

(注意)上記のプロセスは代表的なものです。病状に拠り加減があることをご了承ください。

甲状腺疾患(ホルモン異常)について

甲状腺疾患とは、甲状腺の異常や障害によって引き起こされる症状の総称です。甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンの分泌過剰による甲状腺機能亢進症や、分泌不全による甲状腺機能低下症、急性・慢性甲状腺炎、単純性甲状腺腫、甲状腺がんなどがあります。甲状腺ホルモンの異常による病気は、全身に様々な症状が現れ、どこが悪いのか判らず「いつも調子が悪い状態」になります。そして、気のせいと思ってしまったり、怠け者と誤解されている人も少なくないです。

甲状腺疾患の主な症状

甲状腺に腫れ(とくに痛みがない、大きさには個人差あり)
心臓 動悸・脈のはやまり(胸のドキドキ)、脈の乱れ
全身 新陳代謝が盛んなためにおこる暑がり・多汗(これにより喉がかわく)、微熱
手足 ふるえ、筋力低下(エネルギー変換が激しいため)
胃腸 消化管が活発なことによる下痢、過食(すぐにエネルギーに変えるので体重は減少することが多いが、まれに食べすぎて増加する人もいる)
眼球の飛び出し、目つきが鋭くなる、まぶたの腫れ、ものが二重にみえる
精神 気持ちが高ぶることによるイライラや落ちつかない状態、疲れやすさからくる集中力の低下
生理 月経不順・無月経