循環器内科は、心臓と血管(動脈と静脈)の疾患を専門に診療する内科です。

ぎゅっと締めつけられる胸の痛み(労作性狭心症前編)

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 皆さんこんにちは。八重洲クリニック循環器内科です。循環器、というと一般の方にはなじみのない言葉ですが、心臓や血管を専門とする診療科です。

 日本人の死因第1位はがんですが、第2位は心臓疾患です。昨今、心臓疾患はカテーテル治療や体内埋め込み式デバイスが発達しており、治療の進捗が著しい分野でもありますが、未だにこれで命を落とす方が多いのは循環器科医として残念に思うところです。

 これからシリーズで心臓の症状と、その症状ではどのような病気が疑われるのか、あるいはどんな画像診断をするのか、簡単にお示ししたいと思います。お示しする動画は一般の方が理解しやすいようにかなりシンプルにまとめてあります。そのため当院の実際の診察内容とは異なります。医家の方がご覧になると、少しシンプルすぎはしないか、と思われるかもしれません。本動画のコンセプトをご理解いただければありがたく存じます。

 実際、循環器診療における問診(医療面接、病歴聴取)は非常に重要であり、問診だけでかなり時間をとる場合もあります。循環器科医の大半は話しを聞いただけで病気のあるなしがわかるほどです。

 ただ、問診や診察でのみたては、医師の技量や経験に依存します。それを実際に証明するのは画像診断です。心臓画像診断も、治療技術が向上しているのと同様に、体の中という「ブラックボックス」を可視化し、冠動脈硬化や心筋の形態や異常を描出するのに優れています。

 動画の第一回目は狭心症(労作性)です。胸の痛みがでる病気は多くありますが、労作性狭心症の大きなポイントは以下です。

 ①2~3分といった数分間続く胸の痛み。特に締め付けるような胸の痛みがある。

 ②身体を動かしたとき(労作時)の胸の痛みがある。

 労作のたびに症状が起こる、これを再現性のある、と表現しますが、再現性のある症状の場合、狭心症を強く疑います。狭心症の診断方法は古典的には心電図ですが、相当悪くならないと所見に現われないことがあり、心電図で全て診断できる訳ではありません。

 狭心症の痛みは胸を強く締め付けられるようなもので、一瞬ではおさまりません。数分持続し、ひどいときは動けなくなります。

 ただ症状の程度、起こる体の場所、持続時間はケースによって千差万別で、特に訴え方は患者さんのパーソナリティによっても異なりますので、症状を聞いただけで決定できるとは限りません。

 そのため、まずは冠動脈CTで狭心症の原因となる冠動脈のつまりがないかどうか、検査をして明らかにする必要があるのです。

 当AIC八重洲クリニックはMRI8台、CT2台を擁する比較的大規模な画像センターです。心臓疾患の診断に有用なツールも豊富に兼ね備え、技師体制や読影体制も確立しています。

 胸の痛みがある方は、是非一度、循環器専門医のいるAIC八重洲クリニック循環器内科にお問い合わせ下さい。

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医学博士、医療法人豊智会理事、循環器内科科長、 東京医科歯科大学非常勤講師

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JR東京駅徒歩4分・地下鉄日本橋駅徒歩1分、AIC八重洲クリニック 循環器内科のブログです。
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