冬に起こりやすい病気① ―感染症の他、血管への負担が原因となる病気があります―


 今年の冬は寒いですね。防寒対策などしっかりしておきたいところです。寒いだけではなく乾燥もしているので要注意です。

 冬に起こりやすい病気には、インフルエンザウイルスやRSウイルスによる感染症があります。いずれも冬にウイルスが流行するため感染、発症します。口や鼻から入ったウイルスは、喉や気管支などの粘膜から体内に侵入し、発熱、咳などの感冒症状を引き起こします。特に乾燥していると、インフルエンザウイルスが喉の粘膜から侵入しやすく、ウイルスにとって好ましい環境になるといわれています。既に昨年末(2017年)より小さな流行がみられています。外出時のうがい、また帰宅後も加湿器の使用などにより部屋の湿度管理を行うことをお勧めいたします。

 感染症にかかるかどうかは、流行しているかどうかだけではなく、その人の体内の免疫力の状態に依存します。例えば周囲にインフルエンザの人がいたとして、私達が感染するかしないかは、接触の度合いにも影響されますが、その人の免疫力=体力にも関係します。流行時に感染しない人がいるのはこの違いです。もちろん、ワクチンを打っているか、ということもこの違いの原因の一つになります。

 従って、ワクチンやマスクでの予防も大事なのですが、睡眠不足や過労の状態は免疫力を低下させ、その結果感染しやすくなるため、そうならないことも大事です。体力低下時の過度の飲酒も免疫力を下げることが知られています。また、治癒についても同じことがいえます。免疫の状態が悪ければ、治癒に至るのも遅れることになります。

 感染症にかかりやすいもう一つの原因として体の「冷え」が挙げられます。冷えにより体の末梢の血流が低下して、ウイルスなどの異物が侵入しても、有効に免疫細胞が機能しなくなります。「冷え」は万病の元といわれるぐらい、体の状態を落とします。血液の循環により、酸素やエネルギーを供給したり不要物の輸送をしたりしていますが、こういった機能も落ちるので、何となくだるくなったりします。その上、「冷え」により交感神経も働かされてしまうため、血圧が上がったりもします。冬に血圧が上がり、循環器系の病気をもたらすことがあります。これは次の回でご説明することにいたします。

 体が冷えないように、日ごろから保温を心がけたいものですね。特にお風呂の後は冷えやすいから要注意です。
 (冬に起こりやすい病気②へ続く)