肺気腫

    肺気腫とは

  1. COPDとは、Chronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患)の頭文字を繋げた略称です。タバコの煙や大気汚染物質などの有害な粒子やガスを吸入することで、気管支や肺に炎症が起きて持続し、その結果、徐々に呼吸機能が低下して慢性の呼吸困難・呼吸不全に陥る病気です。現在、日本ではおよそ6百万人以上の患者さんがいると推定されています。

    COPDで重大なことは、こうした炎症の弊害は、肺だけでなく全身に及ぶということです。肺に生じた炎症が全身に及ぶ具体的なメカニズムはまだ十分に解明されたわけではありませんが、実際、COPDの人では、心筋梗塞、脳卒中、がん(肺がんだけでなく他の臓器のがんも含めて)、糖尿病、高脂血症、骨粗鬆症、筋肉の委縮やうつ病などの他の病気に罹る割合が、COPDのない人と比べて統計学的に有意に高いことがわかっています。
    つまり、COPDとは、肺だけではなく全身に炎症を起こし、様々な病気のもととなる疾患なのです。

    COPDの重度の患者さんは、肺機能の低下による呼吸不全や荒廃した肺に感染症を起こして亡くなる、すなわち肺自身の障害に起因した理由で亡くなることが一般的です。これに対して、早期・軽症の患者さんは、肺自体が原因で亡くなるよりは、むしろ先に述べた全身の様々な合併症で亡くなることの方が多いのです。
手塚 大介

手塚 大介

Daisuke Tezuka
AIC八重洲クリニック 循環器内科 科長
循環器内科専門医

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