循環器内科は、心臓と血管(動脈と静脈)の疾患を専門に診療する内科です。

胸痛治療外来

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胸が痛い、苦しい(胸痛)治療外来では

「胸痛」と一言でいっても、色々な症状があり、人によって訴え方もまちまちです。「胸がぎゅっとしめつけられる痛み」「胸が圧迫される」「胸が何となく重い」「胸がちくちくする」「胸がぴりぴりする」「胸の痛みとともに、歯や肩まで痛くなる」などなど。これらは全て胸痛外来で扱う症状です。

「胸が痛い」、その時には誰もが不安に思います。また、症状が持続する訳ではないから騙しだまし仕事をしている…そんな方も居られるのではないでしょうか?
胸が痛いという症状の裏には、様々な病気が潜んでいる可能性があります。その中には生命を脅かす重篤な病気もあります。

少しでも不安に感じたら、早めに受診することをお勧めします。


当院では、適切な検査を行うことにより胸が痛い原因を究明し、適切な治療を行うことを心掛けています。

1.胸痛治療外来 診療時間・担当医

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2.胸痛に関し当院で行う検査について

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3.胸が痛いときに考えられる病気

胸が痛い原因として考えられる病気を挙げてみました。
胸の痛みは心臓や肺に原因が隠れていることもあり、直ちに処置を行わないと死につながる恐ろしい病気の場合もあります。

①胸が痛いときに考えられる病気

1.狭心症(心臓疾患1)
2.心筋炎(心臓疾患2)
3.大動脈解離(心臓疾患3)
4.心筋梗塞(心臓疾患4)
5.心房細動(心臓疾患5)
6.気胸(肺疾患1)
7.胸膜炎(肺疾患2)
8.心臓神経症(精神疾患)
9.肺血栓塞栓症(その他1)
10.逆流性食道炎(その他2)
11.帯状疱疹(その他3)
12.肋骨骨折(その他4)
13.女性ホルモンの乱れ(その他5)

②胸が痛い時に合併して起こる他の症状

次に胸が痛い時に合わせて良く起こる症状についても触れておきます。胸が痛いという主たる症状に隠されていますが、合わせて起こる症状が正確な診断のために非常に重要です。

このような症状がある場合には、問診時に申し出てください。

1. 左腕のしびれ
2. 肩が痛い
3. 歯が痛い
4. 胃がむかむかする(消化器症状)
5. 息が苦しくなる
6. 酷い咳がでる
7. くしゃみが止まらない

(1)狭心症(心臓疾患1)

運動時、歩行時など体に負担がかかった状態で胸がしめつけられるような痛みや息苦しさが繰り返し出ます。普段の生活では特に症状に変化は無いものの階段の昇降時や寒い日など、心臓に負担がかかる日に胸がしめつけられるような痛みや息苦しさが出たりすることもあります。また、左腕にしびれが出る、歯が痛くなる、など、これらの症状が狭心症のサインです。胸痛があまり起こらず、動悸や息舌しさなどを感じるケースもあります。正常なときは心臓の鼓動を意識しませんが、狭心症になると、心拍数が増えたり、不整脈のために脈が飛んだりする場合があり、動悸として感じられることがあります。
狭心症は心臓の筋肉に栄養を与える冠動脈と呼ばれる血管に動脈硬化が起こることにより、胸痛をきたす病気です。冠動脈の動脈硬化が進むと、血管内腔が狭くなり、心臓の筋肉に充分な血液を送ることができなくなってしまい、心筋が一時的な酸素不足におちいり、胸痛が起きます。特に運動、階段昇降時など、体に対する負荷がかかると胸がしめつけられるような痛みや息苦しさ等の症状が出現します。
狭心症が悪化し、冠動脈が完全につまってしまった場合は心筋に血流がいかなくなるため、心筋が壊死してしまいます。この状態を急性心筋梗塞といいます。最近では急性冠症候群ということが多くなりました。急性心筋梗塞は心不全や致死性不整脈を惹起しますので、治療せずに放置すると死につながる重篤な疾患です。
狭心症の段階で適切な処置を講じる必要があると認識してください。

(2)心筋炎(心臓疾患2)

寒気や発熱、頭痛、筋肉痛、全身がだるいといった風邪に似た症状の後に、胸が痛い、不整脈、心不全のような臨床徴候が現れることがあり、このような場合は心筋炎を疑います。
心筋炎とは心臓の筋肉(心筋)にウイルス感染などがきっかけとなり、炎症が起こる病気です。心筋内の炎症により心筋がダメージを受けて、心臓が血液を全身に送り出すポンプとしての働きができなくなることがあり、重篤な場合は命を脅かすこともある疾患です。
このため、風邪を契機に心筋炎となる場合が多く、心筋炎は突然起こる病気でもあり、全く予測不可能です。心筋炎に移行したため、心臓が血液を送り出す機能が低下する心不全を発症してしまい死亡するというケースもあります。また、心筋炎は高齢者や子供だけではなく誰にでも起こる可能性があります。
ただの風邪とあなどらず胸の異変を感じた場合には直ちに受診をしてください。

(3)大動脈解離(心臓疾患3)

激しい胸の痛みや背中の痛みが生じ、その痛みは喉や腰にまで進むこともあります。神経に十分な血液を送れず一時的に手足に麻痺が出る方もおられます。
大動脈解離は大動脈という大きな血管の壁が裂けてしまい本来の血管とは別のルートでも血液が流れてしまっている極めて危険な状態です。心臓の出口まで大動脈がさけたりする場合や、血管がふくらみ破裂してしまうこともあり、放置すれば発症後48時間以内に50%、2週間以内に80%以内の方が死亡すると言われています。
大動脈解離の背景には動脈硬化や高血圧などが潜んでいる確率が非常に高いことが知れられています。動脈硬化、高血圧を軽く見ないで早めに対策を講じてください。

(4)心筋梗塞(心臓疾患4)

全員に激しい症状が生じる訳ではありませんが、症状が生じる場合、強い胸の痛みがあります。特に胸の真ん中から左胸、左腕の内側、みぞおち、喉や顎などに痛みがある場合は特に注意が必要です。痛みの特徴としては「圧迫感」、「締め付けられる様な感じ」、「焼けつくような感じ」など様々で姿勢を変えても痛みが変化せず、30分以上痛みが続きます。

胸の痛み以外には左腕の痺れ(しびれ)、腹痛、吐き気、動悸、呼吸困難、失神、冷汗など様々な症状が現れることがあり、ひどい場合では心臓が停止してしまうこともあります。特に胸の痛みに加えて失神や冷や汗がある場合は注意が必要といわれています。
急性心筋梗塞は狭心症(動脈硬化により血管が狭くなった状態)の悪化が原因で起こります。狭心症の血管内に生じたプラーク(粥腫、じゅくしゅ)と呼ばれるものが剥がれて血管を塞いでしまうこと等が原因とされています。胸に激痛が起こり、痛みは30分から数時間続くことがあります。血流が止まると心筋の壊死がはじまり、その範囲が広がると、血圧が低下して顔面が蒼白になるとともに、吐き気や冷や汗などがみられたり、意識を失って死に至ることもあります。
心筋梗塞とならない狭心症の段階で適切な対策を講じることが重要となります。

(5)心房細動(心臓疾患5)

胸の痛み以外に「胸のドキドキ」、「胸の不快感」、「動作時の息切れ」等が代表的な症状です。心臓は心房と呼ばれる心臓の上の部分から心室と呼ばれる心臓の下の部分に刺激が送られ心臓全体が収縮します。心房細動になると心房が1分間に300~500回も痙攣(けいれん)するように動きます。その心房の細かな動きの結果、心臓が収縮するリズムが乱れてしまい心臓は上手く働くことができなくなります。
心房細動の注意すべき点の一つは、心房細動の結果、心室の動きが速くなって頻脈になることです。おおよそ1分間150回以上の頻脈が長く続くと、心臓(心室)の働きが悪くなって心不全という状態が起こる可能性があります。
心房細動でこわい点の二つめは、心房に血栓(血の塊)ができやすく、それが血流にのって脳などの動脈に流れ込んで、ふさいでしまう脳塞栓症を起こす可能性が高まることです。心房細動により脳塞栓を起こした場合は、広範囲の脳がダメージを受けやすく、また出血を伴うこともあるので、麻痺や失語などの神経症状を伴う他、場合によればお亡くなりになる方もいらっしゃいます。動悸のある方は放置せず、心電図や24時間の心電図であるホルター心電図により心房細動などの不整脈があるかないかを調べることが重要です。

(6)気胸(肺疾患1)

気胸とは肺の表面にブラと呼ばれる風船のようなものができ、それが破れることで肺の空気が外にもれてしまい、肺を圧迫して押しつぶしてしまいます。
気胸による胸痛の特徴は、何となく胸の辺りが痛く、肩までの広い範囲であまり激しくない痛みであることが多いです。肺が押しつぶされる影響で息を吸っても肺がふくらみにくく、息苦しさを訴えられる方が多いのが特徴です。
軽度の方の場合は無症状で自然治癒することもありますが、漏れた空気が心臓の方を圧迫して血流が阻害され急激な血圧低下などの重篤な症状を招き、死に至るケースも存在します。
息苦しさを感じた場合には胸に痛みが無い場合でも、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺がんの危険性もある為、早めの受診をお勧めします。

(7)胸膜炎(肺疾患2)

胸膜炎とは胸膜(肺を包んでいる薄い2層の膜)の炎症により起こる症状で、感染症(主たる感染症は結核や細菌感染)や悪性腫瘍(主たる悪性腫瘍は肺がん)を主たる原因として起こります。
胸痛が深呼吸や咳(せき)で増悪(ぞうあく)するのが特徴です。原因が感染症であれば、発熱を伴います。咳も出ますが痰は少なく、胸水が増えてくると呼吸困難を感じるようになります。

(8)心臓神経症(精神疾患)

心臓に特に異常が無いにも関わらず胸の痛みなどの異常を訴える状態です。動悸や不安・焦燥感・抑うつ感などの精神的な症状も合わせて起こることがあります。
心臓神経症は自律神経失調症の一つです。ストレスや過労、不安感を感じると自律神経の内、交感神経と呼ばれる神経が活発になります。交感神経は身体を興奮させる神経ですがこれが働くことにより心臓のリズムが早まり動悸を感じることがあります。この動悸を心臓病と勘違いして心臓神経症が発症すると言われています。

(9)肺血栓塞栓症(その他1)

心臓に特に異常が無いにも関わらず胸の痛みなどの異常を訴える状態です。動悸や不安・焦燥感・抑うつ感などの精神的な症状も合わせて起こることがあります。
心臓神経症は自律神経失調症の一つです。ストレスや過労、不安感を感じると自律神経の内、交感神経と呼ばれる神経が活発になります。交感神経は身体を興奮させる神経ですがこれが働くことにより心臓のリズムが早まり動悸を感じることがあります。この動悸を心臓病と勘違いして心臓神経症が発症すると言われています。

(10)逆流性食道炎(その他2)

逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流することで起こる症状ですが、胃酸は本来、下部食道括約筋という筋肉の働きにより食道に逆流しないようになっています。ストレスや食生活が偏ることで胃酸の分泌が増えた際や食べ過ぎや加齢で下部食道括約筋が緩んだ際に胃酸が逆流して逆流性食道炎を発症することがあります。
この病気による症状は、胸の痛みの他に胸焼け、咳、声がれ、口臭が生じます。特に食後の胸やけ症状などは本疾患を疑う症状です。

(11)帯状疱疹(その他3)

帯状疱疹とはウイルスにより身体の左右どちらかに疱疹(ほうしん)ができる症状です。これは子供の頃に感染した水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが身体の奥に潜んでおり、免疫力が低下したときを狙って症状を出すというものです。
胸の症状は、ぴりぴりした焼けるような痛みを感じます。このような痛みの他に赤い湿疹が線状に出るのが特徴(痛みの方が先の場合もあります)で、胸だけではなく腰や背中に痛みが出る場合もあります。

(12)肋骨骨折(その他4)

胸の痛みの中でも肋骨の辺りに強い痛みがある方は肋骨骨折(又はひび)の可能性があります。肋骨骨折は様々な理由で起こりますが転倒やどこかに肋骨を打ち付けて起こることが多いと言われています。高齢の方ではマッサージが強くてろっ骨にひびが入るという場合もあります。
肋骨骨折は骨折をした直後は痛みがなくてもしばらくしてから痛みが出てくるケースもあり、そういった場合は発見がどうしても遅れがちです。また、肋骨の痛みの程度も様々で深呼吸や咳・くしゃみで痛みが強まるという方も非常に多いです。 肋骨骨折が疑われる場合は基本的には整形外科を受診してください。整形外科のレントゲンではっきりしない場合には当院にて心エコーを撮ることではっきりしますので是非、お越しください(因みに当院にもレントゲンはあります)。
肋骨骨折の所見がなく、肋骨の間の肋間に鋭い痛みが数週間続くことがあります。このような症状は肋間神経痛を疑います。

(13)女性ホルモンの乱れ(その他5)

生理前に胸が痛む、妊娠中に胸が痛むという場合があります。
生理前は女性ホルモンのバランスが変わりやすく乳腺の血行などに変化が起こりやすい時期です。このため、胸全体の痛みや張りを招くことがあると言われています。また妊娠中も女性ホルモンのバランスが変化する繊細な時期であるため、生理前と同じ理由で胸が痛くなることがあるようです。
今までは胸が痛くなることが無かった、整理が終わっても胸が痛いというような場合には是非、受診をしてください。

4.胸が痛い時に合併して起こる他の症状

(1)左腕の痺れ(しびれ)

左腕のしびれが胸の痛みに合わせて起こる場合には、狭心症や心筋梗塞を疑わなければなりません。このような場合には迷わず当院を受診してください。
狭心症や心筋梗塞は心臓に栄養を送る冠動脈の血流が悪くなり心臓の筋肉が酸素不足になり上手く働けなくなる疾患です。前述の通り胸の痛み以外にも様々な症状が出現しますが、左腕の痺れ(しびれ)は特徴的な副症状です。

(2)肩が痛い

肩の痛みが胸の痛みに合わせて起こる場合にも、狭心症や心筋梗塞を疑わなければなりません。痛みは胸や肩だけでなく首、背中、顎などにも及ぶことがあります。 このような場合にも迷わず当院を受診してください。
また、実際には心臓に問題がないのに心臓が病気だと思い込み様々な症状を呈する心臓神経症でも同様の症状が出るケースがあります。
診察の結果、心臓神経症であることが判明した場合で、内科的治療に抵抗性の重症のものでは当院の精神科に紹介を行います。

(3)歯が痛い

狭心症では、胸痛とともに、その痛みが放散して歯まで痛くなることがあります。しかし狭心症では歯だけ痛くなることは極めて少ないため、その場合は歯そのものの症状である可能性が高いです。いずれにしろ狭心症のリスクをおもちの場合は当院循環器内科に一度ご相談ください。

(4)胃がむかむかする(消化器症状)

心筋梗塞の症状の中で、胃のあたり(心窩部)の不快感を訴える方がいらっしゃいます。また胃痛、悪心、下痢などの消化器症状が、食事と関係なく増悪する場合は、心筋梗塞による症状である場合があります。このような症状のときは胸痛がなくても現れるときがありますので、胃や腸の病気と鑑別することが必要です。

(5)息苦しさ

胸の痛みに合わせて息苦しさがあり、段々増悪する場合は、心臓疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全)、肺疾患(気胸、胸膜炎)、肺血栓塞栓症を第一選択として疑わなければなりません。直ぐに救急病院を受診することをお勧めします。
また、実際には心臓に問題がないのに心臓が病気だと思い込み様々な症状を呈する心臓神経症でも息苦しさが出るケースもあります。
診察や画像診断検査の結果、心臓神経症であることが判明した場合には、内科治療で様子をみます。症状が治療抵抗性である場合当院の精神科に紹介を行います。

(6)酷い咳

胸の痛みに併せて咳が止まらないという場合があります。
心臓疾患や胸膜炎、肺血栓塞栓症の場合には、レントゲン、CT、MRI等の検査で原因を特定することが出来ますが、これらの検査を行っても何も異常が見つからないというケースがあります。

この場合、咳をすることで決まった場所がうずく(ずきずきと痛む)場合には、骨や筋肉・神経などが痛みを出している可能性を検討します。
また、骨粗鬆症の方の場合は咳のし過ぎで肋骨骨折(又はひび)を招くこともあると言われています。

(7)くしゃみが止まらない

胸の痛みがくしゃみの時に強まるという場合があります。
この場合には咳の時と同様、肋骨骨折(又はひび)を最初に疑わなければなりません。

肋間神経痛(不自然な体の動きが原因で肋骨の間にある肋間神経という神経が筋肉にはさまれて痛みを出している症状)という可能性もあります。
肋間神経痛の場合は薬を処方の上、様子を見ていただくと数週間で治ることが大半です。

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