橋本病
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橋本病は、九州大学の外科医であった橋本策(はかる)博士が1912年(大正元年)に、世界で初めてこの病気に関する論文をドイツの医学雑誌に発表したために、博士の名前にちなんでつけられた病名です。
橋本病は「慢性甲状腺炎」ともいいますが、この名はこの病気の成り立ちに由来するものであり、甲状腺に慢性の炎症が起きている病気という意味で、このように呼ばれることもあります。
甲状腺の病気は、どれも女性の方がかかりやすいのですが、橋本病は甲状腺の病気のなかでもとくに女性に多く、男女比は約1対20~30近くにもなります。また年齢では20歳代後半以降、とくに30、40歳代が多く、幼児や学童は大変まれです。
代表的な症状は甲状腺の腫れ(甲状腺腫)です。くびが太くなって見えることが良くあります。バセドウ病の甲状腺腫と似ていますが、橋本病の方が比較的硬く、表面がゴツゴツしているものが多い傾向があります。
甲状腺機能低下による症状(以下のような症状)が橋本病の人の約30%の方に起こります。
橋本病とは
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むくみは、甲状腺機能低下症のおもな症状で粘液水腫(ねんえきすいしゅ)」と呼ぶ場合があります。
朝起きたときに手や顔がこわばる感じがします。さらに顔のむくみがひどいと、まぶたがむくんで、唇が厚くなり、舌が大きくなることもあります。 - 皮膚の表面が乾燥してカサカサし、細かい粉がふいたようになります。これに貧血が加わると、皮膚が蒼白に見えたりします。
- 新陳代謝が低下し、全身の熱の産生が減るため、寒さに弱くなります。夏でも暑さをあまり感じず、汗をかきません。
- 食欲がなくなり、食べる量が少なくなりますが、新陳代謝が低下してカロリーの消費が減っているため、またむくみのために、体重は減らずにむしろ増えます。また胃腸の働きが悪くなるため、お腹がはって便秘をします。
- 心臓の動きがゆっくり静かになり、脈を触れると数が少なく、弱く感じられます。心臓を包む袋(心のう)に水がたまったりするため、心臓が大きくなります
- ものごとに対する意欲・気力がなくなり、忘れっぽくなったり、行動的ではなくなったりします。どこでもすぐ居眠りをするようになります。話をする時に口がもつれたり、ゆっくりしたしゃべり方になります。
- 月経の量が多くなったり、長く続くことがあります。治療しないでいると、妊娠しても流産しやすくなる人もいます。
むくみ
皮膚の乾燥
寒がりになる
食欲がないのに体重が増える
脈がゆっくり静かになる
無気力になり頭の回転が鈍くなる
月経や妊娠等の異常
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むくみは、甲状腺機能低下症のおもな症状で粘液水腫(ねんえきすいしゅ)」と呼ぶ場合があります。
循環器内科 主な疾患
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