甲状腺良性腫瘍

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    甲状腺良性腫瘍とは

  1. 甲状腺の良性腫瘍は甲状腺良性結節、結節性甲状腺腫などともと呼びます。健康診断では、受診者の1-2%に良性腫瘍が発見されます。甲状腺の良性腫瘍は濾胞腺腫(ときに嚢胞合併)、腺腫腺腫様甲状腺腫、機能性結節に分類されます。女性が多くをしめ、年齢では40歳代に多くみられます。腫瘍ができても首に腫瘤を認める以外、症状はないのが普通です。

    良性腫瘍は、基本的には経過観察でよいものがほとんどですが、 以下のような場合には手術を行うことがあります。
    1. 悪性の可能性がある(特に細胞診では診断のつきにくい濾胞癌を想定)
    2. 腫瘍が充実性で大きい、大きくなる傾向がある、超音波で形状が不整である、血中サイログロブリンが高値であるなどが悪性を疑わせる所見と考えられます。 
    3. なんらかの症状を有している(もしくはこれから予想されるもの)
    4. 気管を圧迫する大きな腫瘍などは、手術の対象になることがあります。なお、良性腫瘍であれば、かなり大きくならない(5cm程度)と症状を起こしません。
手塚 大介

手塚 大介

Daisuke Tezuka
AIC八重洲クリニック 循環器内科 科長
循環器内科専門医

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