禁煙ストーリー

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 外来に素晴らしい写真が飾られました。写真が趣味の技師さんがボランティアーでご自身が撮影したものを大きい印画紙にプリントし、飾ってくれました。

 さて、禁煙外来継続中です。現在喫煙されている方は2020年の東京オリンピックが始まる前に禁煙しておきましょう。アイコスも有害とされています。
 
 そんな折、お一人の女性が禁煙を達成されました。

 その方は学校の先生をしておられます。喫煙歴は20年、結構長いです。教師というのは職業規範が求められますので、先生も教え子の前では喫煙する姿をみせまいとされていたそうです。お話しを伺い、やはり学校の先生はストレスがたまるのだな、という印象を受けました。先生は今まで本気で禁煙をしようと思わなかったそうですが、40歳の誕生日を迎えたのを機に健康上のことを考慮して禁煙しようと思われた、とのことです。
 
 思い出されるのは小学校の時のおじいちゃん先生、教室でも職員室でもぷかぷか吸っていました。戦争にも行ったというその先生、恩師への気持ちは忘れがたく、後年ご自宅に伺ったときには在宅酸素療法をして自宅療養しておりました。古びたショパンの楽譜をいただいたのを覚えています。

 自分が医師になってからも、禁煙を啓発すべき多くの先輩医師が医局で堂々とぷかぷか吸っており、そんな光景が珍しくない時代でした。嫌煙の風潮・分煙化が進み喫煙者の肩身が狭くなってきたのはごく最近のことです。ベランダで肩身狭く吸っているお父さんが増えてきました。マンション・アパートなどの集合住宅では窓の外の空気がタバコのにおいで汚染されることで、新たな居住者同士の軋轢を生むことがある、との話しもあります。

 このため、当院の外来にいらっしゃる患者さんの中には、隠れて喫煙される方も多く、非喫煙者の私からみると結構なストレスに思えますが、そうまでしてでも吸いたくなります。これがニコチン中毒症の本体です。
 
 しかし、こちらの先生がすごいのは禁煙外来の治療を開始して8日目から完全禁煙に入り、その後一本も吸われず、危惧された禁断症状もなく3カ月の禁煙プログラムを見事達成されました。
 
 禁煙は3カ月のプログラム終了でおしまいではありません。それからも「脱煙」として一日一日を刻む必要があります。脱煙の日々を過ごしていき、いつの日か禁煙していることも忘れてしまう日「卒煙」が来るかもしれません。時間がかかる場合もあるかもしれませんが、ニコチン中毒症から離脱する禁煙治療の本当のゴールはそこにあります。


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