循環器内科は、心臓と血管(動脈と静脈)の疾患を専門に診療する内科です。

わかっていてもできないダイエット ―まずは朝の体重計測が基本―連載第五回目

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 前回はダイエットの効用の一つとして、脂肪を消費することで小金(こがね)が貯まる!ということをお話ししました。食べなくても済むような食事を作らない、捨てるようになるぐらいなら無駄な食品を買わないことはSDGsの発想にもつながります。
 
 まず、ダイエットを始める前に必ず身に着けておく習慣があります。それは体重計測です。朝、排便、排尿を済ませたときの体重が一日のうちのミニマム(最小値)になります。この体重を意識することから一日が始まります。


 
 例えば自分の体重が80㎏だとします。次の目標は79㎏です。一気に10㎏やせようとは思わないことです。一か月かけて1㎏やせようと思うこと、ここから始めましょう。この目標ならできそうな気がしますよね。
 
 ダイエットで失敗しがちなのは遠大な目標を立てることです。三か月で10kgやせるなど、過大な目標をたてると、そのうち思い通りにならなくていらいらしてきてモチベーションが下がります。ダイエットだけではないですが、人は何かをやろうとしたときに、完璧主義者の人程、目標を高く設定してしまいがちです。これは逆にモチベーションを低下させる原因になり、誤った目標設定といえましょう。

 一か月で1kgぐらいがちょうどよいかと思います。また人によっては二か月で1kgなどでもよいかと思います。それ以上目標を下げるとあまり有効なダイエットができなくなる可能性があります。もちろん、目標以上に2kg、3kgやせた場合はそのままをキープして、リバウンドしないように腐心することも大切です。目標以上にやせたから、また太ってもいい、ということをするとこれもその後のダイエットが有効にならなくなる可能性があります。ですから目標以上にやせた場合はリバウンドせずにキープすることに専念しましょう。

 結局、一日の単位としては約30g、三日で100g程度下がればよいことになります。翌日に体重が上がった場合にはかなり厳しくしないといけない、と思わなければなりません。
 
 ダイエットするために最も大切なことを記します。この部分は私のお勧めするダイエット方法の骨格をなします。必ず覚えておいていただきたいことです。

 朝の体重計測をする意味、それは、この朝の体重計測値を基本として、その日の食べる量、運動する量を加減、コントロールする、ということです。体重が増えていたら、お昼の食べる量はいつもよりさらに少なくする。ごはん(米)や麺は残す。食事療法は簡単で兎に角食べなければよいです。その代わりに水分とタンパク質、野菜だけは摂取するようにしましょう。

 運動量であれば歩く量を多めにする。また、同じ距離しか歩く時間がないのであれば歩くピッチをあげる。要するに同じ距離でも速足で歩けばカロリー消費が増します。あとは机に向かって座ってばかりいないで、小さい用事でちょくちょく立って歩いてみたりします。電車でも座らない。エスカレーターを避け階段を使用する。徹底しようと思えば、工夫次第で同じ毎日のように思えても運動量をアップすることができるはずです。

 糖尿病で肥満の方では、車を多用しているケースがみられます。車移動より電車移動の方が、さらに自転車や歩行を取り入れることで、より運動量が増します。 今目の前の時間を節約して得をしたように思えても、脂質異常や糖尿病の発症により心筋梗塞や脳梗塞を招来して早死にしてしまうような、「生き急ぐ」結果になってしまいます。ピンコロリがいいとは言っても、人間、いざ実際に死が近い局面になると、やはりもっと生きていたい、と思うものです。生きていれば色んな思いを抱くことができるからです。

 従って運動療法は自分で心がけて時間をつくり、運動強度を増して行わないと達成されません。人間誰でも人からやれと言われると逆に余計にやりたくなくなるものです。最初のモチベーションの部分でのお話しと同じですが、自分でどうしたら運動を増やせるか工夫して、その人なりの運動メニューを作り出していただくとよいかと思われます。答えは何通りもあります。この運動でないとダメということはありません。自分の運動メニューを作って、その運動により痩せることができたり、病気を遠ざけて健康で長生きできることにつながったりするのであれば、それは素晴らしいことではないでしょうか。

循環器内科 手塚大介

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