循環器内科は、心臓と血管(動脈と静脈)の疾患を専門に診療する内科です。

わかっていてもできないダイエット ―運動をして筋肉を増やすことは何故大切なのか―連載第三回目

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 ダイエットを始めるための動機づけ、ここで「やらなくていいじゃん」の出現が阻害要因になり、動機づけではなく、やらなくてはいけないことに位置付けないとなかなか継続できない、ということをご説明しました。

 
 肥満が何故悪いかの理由について、心筋梗塞になるリスクがあがる、糖尿病になるよ、などと説明されますが、一部の人には全然心に響かないことも日常診療で私は経験しています。その理由として「自分はならないよ」「今まで肥満でも何の問題もなかった」などと思ってしまう方も多いからだと思います。
 
 ダイエットしなければならないのは目的として体重を減らすこともありますが、実は筋肉をつける事のメリットの方が大きい事はあまり知られていません。何故、筋肉をつけるか、それはひとえにアンチエイジングのためです。元気で長生きするためには筋肉をつけ「健康貯金」を貯えなければならないためです。


 
 なぜか?筋肉を増やすことは心臓と関節や背骨などの骨の老化をくいとめます。
  
 最近、息切れがしてきて心臓が悪いのではないか、と心配になっていらっしゃる患者さんもおりますが、大体はエコー検査で問題がありません。コロナ禍の特徴です。つまりコロナで外に出なくなり運動不足になって筋肉量が減っているから息切れがするのです。また体重が多い方やお相撲さんは体を動かすときにふーふーいっていることはよく観察されます。このような方は、体の筋肉を動かすために、血液を多く筋肉へ流す事が必要になり、心臓が心拍数を上げるなど、余計に働かなくてはいけないので息切れがしてきてしまいます。つまり筋肉量が足りないことで、心臓(心筋)に余計な負荷がかかってしまうのです。心臓のために運動リハビリをする、ということは医学的にも元々推奨されていることです。
 
 背骨、医学的には脊椎といいますが、周囲の筋肉量が減ると腰痛の原因になります。体重が多くて荷重をかけている状態、また下半身の筋肉量不足も股関節やひざ関節の変形につながります。体重が多いために、また筋肉が足りないために体を支えることができなくなってしまうからです。つまり高齢になって杖など補助具を使用して歩かないといけなくなる方も多いですが、その前段階として運動不足も一因となっていることが多いのです。筋肉というのは全身の重量を支える効果があります。筋肉の不足により骨へ余計な荷重がかかることが関節変形、脊椎変性の一つの原因になり得ます。
 
 筋肉を増やすといいましたが、関節、脊椎の場合は硬くならないように柔らかくする運動も加えて必要です。首、肩の凝りにより頭痛になりますが、ストレッチ体操は首、肩を柔らかくすることにも有効です。
 
 自分が8㎏の体重減少を実行した後も運動を継続し心臓と骨を守るためのアンチエイジングを継続しているのは、補助具なしでは歩けなくなったり、関節の手術が必要になったりする事が嫌なので、そうならないために運動をしている、と言っても過言ではありません。
 

 高齢になっても働き続けるため、元気で旅行に行ったり遊んだりできるため、そのために今からアンチエイジングをしています。歩けなくなれば仕事ができません。心臓が悪くなれば遠方への移動もそうそうできなくなります。まさに今から運動を継続しなければならないと考えているのはそのような理由があるからです。

  さてダイエットの効用はアンチエイジングだけなのでしょうか?実はダイエットでお金が貯まります。次回はそのことについてお話ししたいと思います。

循環器内科 手塚大介


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