わかっていてもできないダイエット―読むとズバリわかるダイエットの真髄、AIC八重洲式ダイエット法―連載第一回目
投稿日:コロナ禍で肥満が増えています。しかし、した方がいいと頭ではわかっていてなかなかできないもの、それがダイエットです。なかなかできない理由は大きく二つあると思います。
一番にやる気が起きない、ということです。要するに行動化できない、いわゆるモチベーションの問題があります。ダイエットをうまく実行するには「自分の気持ちに火をつける」必要があります。多くの人がこの火をつける段階で失敗しています。
でも実は「火をつける」、このことが意外に難しいのです。何故難しいか?答えは簡単です。ダイエットをしなくても生きていかれるからです。ダイエットはいわば将来への健康投資です。でも、多くの人はライターで火をつけても湿った導火線がくすぶるだけすぐに火が消えてしまうのです。逆に「火をつける」ことができた人、こういう方はダイエットもできることになります。
二番目の問題、ダイエットの具体的な方法がわからない、ということがあります。ダイエットは食事の制限、運動の励行が基本ですが、それぞれ人の生活パターンによりやりやすい方法、やりにくい方法があり、自分に合ったものを選んでいくことが必要です。さらに、食べる方ではとるべき栄養素を含む食品を摂取し、運動ではやるべき運動の種類も選んでいかないといけません。これには基本的な栄養学やスポーツの知識も必要です。しかし、トータルで、しかも個々人にあったダイエット法を紹介している情報ソースはあまりありません。結局高額なお金を支払ってパーソナルジムに入って、トレーナーから教えてもらったりするしかありません。あるいはダイエットできる、とされている怪しげなサプリなどに走ったりします。サプリでやせられたら苦労しませんよね。結局お金がかかるだけでやせられない、ということにもなり得ます。
お金の話しがでましたが、実はダイエットをするとお金を貯めることも可能になります。この連載でもそれが実際できることをお示ししたいと思います。
特に当循環器内科には脂質異常症、肥満の方が多く、ダイエットをしなければいけない方が多いです。肥満を放置すれば心筋梗塞や狭心症になるリスクが高いからです。患者さんの中には何人かダイエットに成功した方もいらっしゃいます。何を言う、この私自身も7kg(元の体重10%減)ダイエットに成功した一人です。
次回から具体的な「火のつけ方」、食事、運動の方法についてお示ししていきたいと思います。
循環器内科 手塚大介
- わかっていてもできないダイエット ―食事療法はどうやるか― 連載第六回目 - 2022年7月5日
- わかっていてもできないダイエット ―まずは朝の体重計測が基本―連載第五回目 - 2022年1月7日
- わかっていてもできないダイエット ―ダイエットでお金がたまる?―連載第四回目 - 2021年10月4日